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<title>ロシア留学ブログ　　ロシアとおいかけっこ</title>
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<description>　　　―意地でもオーラルコミュニケーション―</description>
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<title>左瞼と卒業論文</title>
<description> いま、左瞼がいたい。コンタクトレンズをしていたのですが、持病のアレルギーがめずらしく目にやってきてそれがコンタクトレンズの長期使用とあいまって悪化し左瞼がかるい炎症をおこしています、とお医者さんはいった。はじめてコンタクトレンズを考えた人は、どんな批判をうけたんだろう。メガネにくらべて感染症やけがのリスクの大きいコンタクトレンズは、おそらく多くの目医者さんから「あぶない」とか「リスクが多すぎる」と
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<![CDATA[ <br />いま、左瞼がいたい。<br /><br /><br />コンタクトレンズをしていたのですが、<br /><br />持病のアレルギーがめずらしく目にやってきて<br /><br />それがコンタクトレンズの長期使用とあいまって悪化し<br /><br />左瞼がかるい炎症をおこしています、とお医者さんはいった。<br /><br /><br /><br />はじめてコンタクトレンズを考えた人は、どんな批判をうけたんだろう。<br /><br /><br /><br />メガネにくらべて感染症やけがのリスクの大きいコンタクトレンズは、<br /><br />おそらく多くの目医者さんから「あぶない」とか「リスクが多すぎる」とか<br /><br />批判をうけただろうけど<br /><br />メガネをかけて作業しにくい人にとって、<br /><br />一時的な代替手段として歓迎されただろうな。<br /><br /><br />でもそのうち単価も下がり、あつかいも楽になって、<br /><br />スポーツ選手でもお金持ちでもないただの学生が、<br /><br />ヘビーローテーションして、今瞼が炎症おこしてる。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><a href="http://blog-imgs-38.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/unflag.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-38.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/unflag.jpg" alt="unflag.jpg" border="0" width="410" height="307" /></a><br /><br /><br /><br /><br /><br />そんな左瞼の痛みを抱えて書いているわたしの卒業論文は<br /><br /><br /><strong><br />　国連安保理「７章決議」に対するロシアの投票行動<br />　　　―脅威認定・介入の拡大を中心に―</strong><br /><br /><br /><br /><br /><br />ひとをたすけたい、という想いが<br /><br /><br />国内的人道危機に対する国際社会の介入を強めている。<br /><br />但し、国際社会の介入は、これまでの内政不干渉原則からはあくまでも例外だった。<br /><br /><br />なぜならば、危険だから。<br /><br /><br />「脅威認定」と「介入」は、使い方を間違えれば侵略となりうる。<br /><br />過去にそういった例がなかったわけじゃない。<br /><br /><br />ひとをたすけたいという思いが、ひとを傷つけることがないように、<br /><br />「７章決議」のありかたに関する議論は、いかなる強行採択も、無視も、許されず<br /><br />継続されるべきであるはずだ。<br /><br /><br /><br />幸い、今はいかなる強行採択もゆるされないーというか、制度上できない。<br /><br />なぜなら、ロシアが拒否権を持って反対票を投じているから。<br /><br /><br /><br /><br />逆にいえば、ロシアがいなくなれば、議論は「無事に」終了するかもしれない。<br /><br />国際介入が、例外からの脱出を図るかもしれない。<br /><br /><br />わたしは、それが、怖い。<br /><br />だから、この論文をつくった。<br /><br />議論を継続させることのできる数少ないの参加者であるロシアが<br /><br />何を根拠に議論を継続させているか、議論を継続させるつもりが本当にあるかどうか。<br /><br /><br />「野党」のいない世界なんて、わたしはおそろしくてたまらないんだ。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />今、左瞼がいたい。<br /><br /><br /><br />でも、私はこの世にコンタクトレンズがあってくれてよかったと思う。<br /><br />左瞼の痛みは、自業自得。<br /><br />お医者さんがくれた目薬で、治療すれば直に回復するって。<br /><br />だから、はじめにコンタクトレンズを考案した人が、<br /><br />周囲の批判にも負けず、改良に改良をかさねてくれて、ありがたかった。<br /><br /><br /><br /><br />わがままなわたしは、左瞼の痛みをゆるしながら、<br /><br />「国際介入」という例外の原則化に反対する論文を打っている。<br /><br /><br />私が感じるおそろしさなんて、左瞼くらいのものなんだろうか。<br /> ]]>
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<dc:subject>大学ジーズニ</dc:subject>
<dc:date>2009-11-22T23:02:09+09:00</dc:date>
<dc:creator>ナオカ　（暴走女子大生）</dc:creator>
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<title>「月の光」という女の子―アフタラ③</title>
<description> ルシネちゃんの牛。「Hey, come! come!」英語を話す女の子、ルシネちゃんはぴょんぴょんとびはねながら私達を家に案内する。「わたしルシネっていうの。&quot;ムーン・ライト&quot;っていう意味なのよ。わたしアメリカの映画とかドラマとかよくみてるの。パパが英語が覚えられるからってテレビ買ってくれたんだ。ママも英語話せるの！」ルシネちゃんのパパは寡黙だった。ロシア語が話せないのかと思ったら、英語が話せない、というだけだった
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<![CDATA[ <br /><a href="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19f.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19f.jpg" alt="19f.jpg" border="0" width="410" height="307" /></a><br />ルシネちゃんの牛。<br /><br />「Hey, come! come!」<br /><br />英語を話す女の子、ルシネちゃんはぴょんぴょんとびはねながら私達を家に案内する。<br /><br />「わたしルシネっていうの。"ムーン・ライト"っていう意味なのよ。<br />わたしアメリカの映画とかドラマとかよくみてるの。<br />パパが英語が覚えられるからってテレビ買ってくれたんだ。ママも英語話せるの！」<br /><br /><br />ルシネちゃんのパパは寡黙だった。ロシア語が話せないのかと思ったら、<br />英語が話せない、というだけだった。アルメニアで英語が話せないことは、驚かないよ。<br /><br />すぐさまおうちに案内してくれるという家族を信じてよいかわからなかったけれど、<br />正体もわからない２人組み旅人を家に招きいれることは、<br />受け入れる側にとってもリスクがあるはず。<br /><br />・・・というずいぶん冷めた見方をしながらも、<br />あいかわらず元気にはねまわるルシネちゃんを見ていると、疑う気がすこしずつうせてくる。<br /><br /><br /><a href="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19g.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19g.jpg" alt="19g.jpg" border="0" width="410" height="307" /></a><br />ルシネちゃんの家。<br /><br /><br />家の中はつめたかった。コンクリートのうちっぱなしの床にじゅうたんが引かれ、木製のすこしがたがたしたテーブル、やたら豪華な重たいつくりのソファがおいてあった。テレビはアンテナがついた足つきだったが、衛星放送を受信しているらしく、チャンネル欄は３桁だった。壁には壁紙が貼られておらず、天井は―まじまじと見つめるのをはばかられ、あまり覚えていないが、コンクリートのうちっぱなしに、裸電球がぶら下げてあった。明らかに貧しかった。<br /><br />「まわりの家はね、もっと壁とかきれいなのよ、うちはちょっといま、余裕がなくて、床もこんな状態だし、ね。」<br /><br />「パパはタクシー運転手でね、お金がないから、ルシネを学校にやれるかわからないのよ」<br /><br />「タクシー運転手」は失業者の代名詞だ。以前モスクワを訪れた両親に聞かれた覚えがある―ナオカ、モスクワにはタクシーがいないのね？―ちがうよ、私が手を挙げて止まった車は、すべてタクシーなの―。パパはロシア語がわからないわけではない。ママが客人にいちいちそんな説明をしているのを聞きながら、ウォッカの準備をしている。リョーシャはこういうときに詳しくわからない風で愛想笑いをしながら一杯飲んだり、もう一杯を断ったりしている。「まあまあ君飲みたまえ」「いやあ、あなたの杯をことわるわけにはいきませんからね、でも私はこれ以上は」「なんだ君あまりのめないのか」「いやぁ、いつも飲むわけではないので」　有名なロシア映画「秋のマラソン」にもそんなシーンがあった気がする。<br /><br /><br />夕飯をいただいていると、お客人があらわれた。さっきのバスの運転手だった。片手に袋いっぱいの何かをもって、ママにそれを手渡した。この家族と運転手は、知り合いのようだった。<br /><br />「よう、元気かね。<br />なに、みかんのさしいれに来たんだよ。なぜここがわかったかって？<br /><br /><strong>あんたらが遺跡からこっちの家に向かって歩く姿が見えたからさ。</strong>」<br /><br /><br /><br />運転手はこの村がすり鉢構造になっており、すり鉢の一番底に村への道路が伸びていることを示した。つまり、村に誰がはいってくるかがどの家の庭からでもわかるのだ。私達が今日この村にやって来、この家に泊まっていることを村中が知っている･･･！いまこの瞬間、村人の数は私にとって脅威の数を意味するのだろうか、それとも仲間の数を意味するのだろうか。一瞬不謹慎なことを考え、すぐにうちけした。旅の疲れがでてすこしナーバスになっているんだろう、味方と考えるべきだ―。<br /><br /><br /><br /><br />それでもみかんはおいしかった。ルシネちゃんは元気いっぱいだった。ママがおもむろに机から立ち上がって、改まって「さて、ところであなた達はご夫婦？」と聞いた。私達は顔を見合わせもせず「はい。」と答えた。ママはそれ以上聞かずに、部屋を用意してくれた。明日は村の出口まで送っていくし、希望があれば近くの遺跡ものせていく、ツアーをくむ、と声を掛けてドアをしめてでていった。となりの部屋からはルシネちゃんのはしゃいだ声がする。彼女があのリビングの冷たい床で眠る羽目に陥らずによかったと思う。<br /><br /><br />「この家に部屋は２つだな。」リョーシャがいった。私達が「夫婦ではありません」と答えれば、それは嘘ではない。すると２つしかない部屋を私達が両方使うことになり、ルシネちゃん家族はリビングの床で寝ることになってしまう。それがアルメニア文化だ。さっきまでウォッカぐびぐび飲みまくっていたくせに、こういうときにちゃんと頭を働かせたりするから、ほんとうに見限れないやつだと思う。見限りたいわけじゃないんだけど。<br /><br /><br /><br /><br />「さっきあの運転手に聞いたんだがな、このあたりで英語を話せるのは、あの母娘だけらしい。」<br /><br />寝袋を広げながら、リョーシャが言った。<br /><br /><br />「しかし、まあ、明日は、なるべく早くこの村を出よう。」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><strong>言語はサバイバルだ、生きるために習得するんだ、</strong><br /><br />という通訳の授業の先生の言葉を思い出しながら眠りについた。<br /><br /><br />要塞でキャンプしていたというガイジンたちは、よく勇気があったものだ、と思ったが、<br />すぐにその理由がわかった。彼らはロシア語ができなかったのだ。<br /><br /><br /><br />こうして３日目も、私達は野宿に失敗した。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>アルメニア放浪</dc:subject>
<dc:date>2009-10-11T23:37:38+09:00</dc:date>
<dc:creator>ナオカ　（暴走女子大生）</dc:creator>
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<title>よそもの―アフタラ　その②</title>
<description> うわぁ。村の人々の全ての視線が、バスに、いやバスのなかの私達に注がれている。村の中を自転車よりもゆっくり走るバスの運転手さんをよびとめて、どうだ、げんきか、なんだうしろのは、客人か、というようなことを聞いてくるおじさんももう２人目。まあ、このへんはアルメニア語なので２重に憶測ですけど。ほどよいところでおろしてもらって、運転手さんの言い値を払う。ちょっと高いかなぁと思ったけれども、逆らえない何かがあ
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<![CDATA[ <br /><strong><span style="font-size:large;">うわぁ。</span></strong><br /><br /><br /><br /><br />村の人々の全ての視線が、バスに、いやバスのなかの私達に注がれている。<br /><br />村の中を自転車よりもゆっくり走るバスの運転手さんをよびとめて、<br />どうだ、げんきか、なんだうしろのは、客人か、というようなことを<br />聞いてくるおじさんももう２人目。<br /><br />まあ、このへんはアルメニア語なので２重に憶測ですけど。<br /><br /><br /><br /><br />ほどよいところでおろしてもらって、運転手さんの言い値を払う。<br />ちょっと高いかなぁと思ったけれども、逆らえない何かがある。<br /><br />だってここは運転手さんの村。わたしたちはよそもの。そういう力学くらい、わかる。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><a href="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19bb.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19bb.jpg" alt="19bb.jpg" border="0" width="410" height="307" /></a><br /><br /><br /><br />さあ、ここがうわさの要塞です！<br /><br />ロシア語のガイドブックによると、これは10世紀の作品。<br />アルメニアの北限に位置する要塞であり、グルジアとの国境にちかいことから、<br />アルメニアとグルジアの両方の様式を合わせもつ教会を見下ろすように立っている。<br /><br />なるほど、たしかにこの要塞広場には火をおこしたあとがあって、<br />運転手さんがいった「ガイジンがキャンプしてる」っていうのも嘘じゃないみたい。<br /><br /><br />ひんやりとした教会の中に足を踏み入れると、うしろから知らないおじさんが声をかけてきた。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19e.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19e.jpg" alt="19e.jpg" border="0" width="384" height="512" /></a><br /><br /><br /><a href="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19c.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19c.jpg" alt="19c.jpg" border="0" width="307" height="410" /></a><br /><br /><br />「あんたら、旅行者かね。あんたらが村にはいってくるのが見えたんでね。」<br /><br /><br />「あのう、ここで野営させてもらってもかまわないでしょうか」<br /><br /><br />「かまわんよ。俺はこの教会の鍵番でね。<br />近くに住んでるから、困ったことがあったらよぶといいね。<br />時々チンピラども（banditui）があつまってくるからね。」<br /><br /><br /><br /><span style="font-size:large;"><strong>えっ・・・。</strong></span><br /><br /><br /><br />「ただあいつらは車でのりつけてくるからね。<br />要塞の上でテント張る分には問題ないだろうね。あいつらもきにせんだろうね。」<br /><br /><br /><br /><br /><span style="font-size:large;"><strong>･･･。<br /><br /><br /><br />わたしたち、要塞を、要塞として使うのか・・・◎△◎</strong></span><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><a href="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19d.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19d.jpg" alt="19d.jpg" border="0" width="307" height="410" /></a><br /><br /><br />さあ、というわけで要塞の点検作業がはじまりました。<br /><br />どこにテントを張れば最も理想的か、というわけですが<br /><strong>正直こういうことを考えるのはとってもストレスフル。</strong><br /><br />できることなら、おじさんに頼んでわたしたちを<br /><strong>朝まで教会にとじこめてもらいたかった</strong>ところです。これ本音。<br /><br /><br /><br />とおもっていたそのとき<br /><br /><br /><br /><strong>「Hi,what are u doing? Are u tourists?」</strong><br /><br /><br /><br /><br /><span style="font-size:large;"><strong>英語！？</strong></span><br /><br /><br /><br />要塞の下を覗き込むと、そこには牛をつれたひとりの女の子。<br /><br /><br />「ねぇ、そこにテントはるつもり？　うちにおいでよ！」<br /><br />まさかこの子が英語しゃべったのか？？<br /><br />「こんにちは、あの、実は私達さっきこの村にきたんだけど・・・」<br /><br /><br />「知ってるわ。だって私、<br /><br />　<br />　<strong>あなた達のバスが村にはいってくるの、ここからみてたもの。」</strong><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />　私達がこの村の入り口で感じた視線は、いったい何人分だったんだろう。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>アルメニア放浪</dc:subject>
<dc:date>2009-10-11T22:28:08+09:00</dc:date>
<dc:creator>ナオカ　（暴走女子大生）</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>遺跡で野宿！―アフタラ</title>
<description> ８月１８日、夕方、北限の町の遺跡の上で、昔は教会防衛のための要塞であった壁穴から、高台への入り口を見張りながら、私とリョーシャはため息を漏らした。「ここなら、大丈夫だよね？」何が「大丈夫」かを言及することを恐れた。1000年前とおなじ使われ方をしている要塞が、ひ弱な現代人である私達を笑っている気がした。*******シーダさんの家を出発したのは午後だった。北への道は、途中いくつかの集落を通過したものの、全体
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<![CDATA[ ８月１８日、夕方、北限の町の遺跡の上で、<br />昔は教会防衛のための要塞であった壁穴から、高台への入り口を見張りながら、<br />私とリョーシャはため息を漏らした。<br /><br /><br />「ここなら、大丈夫だよね？」<br /><br /><br />何が「大丈夫」かを言及することを恐れた。<br /><br />1000年前とおなじ使われ方をしている要塞が、ひ弱な現代人である私達を笑っている気がした。<br /><br /><br />*******<br /><br />シーダさんの家を出発したのは午後だった。<br />北への道は、途中いくつかの集落を通過したものの、<br />全体的に褐色で乾燥した大地がずっと続いている。<br />だんだんと夕方にちかづいていくから、赤い大地がどんどん赤くなる。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19a.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19a.jpg" alt="19a.jpg" border="0" width="410" height="307" /></a><br /><br /><br />岩ばかりの光景がつづくと、<br />遠くにみえるあの岩ははたして両手で持ち上げられるサイズなのか、<br />それともちょっとした家くらいあるのかもつかみにくい。<br /><br />距離がわからないから、われわれのバスをもろともせず、<br />行く手を阻んでお散歩（本人はお勤めのつもりかもしれないけど）しゆく牛も、どこからきたものやら。<br /><br />どこからきたのか、どこへいくのかわからないのは、牛だけじゃなかった。<br /><br />途中の、砂漠の真ん中にある停留所から、<br />黒く塗り上げられたようなきれいな足の若い女性がのってきた。<br />ガソリンスタンド以外なにもないところで、<br />インテリそうなメガネをかけたスーツの男性が降りた。<br /><br />終点のアラヴェルディが近くなり、乗客は私達２人を含めて４人ほどになった。<br /><br />彼らは帰る場所を知っているはずなのだが、どこへいくのかわからないのは、<br /><br />実は私達のことだったりする。　うーん、これから、どうしよう･･･？？？<br /><br /><br /><br /><br />「君達、アラヴェルディまで行きたいといったな？」<br /><br />バスの運転手さんが、私達を振り返りもせずにアルメニア語の高らかな声で訊いた。<br /><br />「うん、実際、とくにあてはないんですけどね。」<br /><br />運転手さんと、近くのおじさんがアルメニア語で何か話を始めたのですかさず<br /><br />「ねぇおじさん、何かご助言いただけます？」と口をはさんでみた。<br /><br />リョーシャはこういうとき、成り行きを私にまかせてみている。<br /><br /><br />「君たち、アフタラという町を知っているか？」<br /><br />「アラヴェルディのもっと先じゃない？リョーシュカ、地図出して。」<br /><br />「実は俺達はその村の出身でな、これからそっちの方向に帰るんだ。<br />泊まるあてがないってことは、キャンプでもはるつもりか？<br />むこうには遺跡もあるし、よくその<strong>岩陰でガイジンが野宿</strong>してるよ。<br />どうする？」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><span style="font-size:large;"><strong>遺跡で野宿！！！！</strong></span><br /><br /><br /><br /><br /><br />初日に大きな一歩を踏み出してやろうともくろんでいたのに、<br />結局地図上で小指のつめくらいしか移動できなかったという残念さも手伝って、<br />私達は目を見合わせ、すぐに同意した。<br /><br />運転手さんは、私達がもう同意したというのに<br />「あの遺跡はいいところで、、見晴らしがよくて、、」を繰り返していた。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />村の入り口にはいったとたん、<br /><br />いま、「村にはいったな」と気がついた。<br /><br />なぜなら、そのときには通りをあるく人々の視線があますところなく、<br />私達の乗るバスにそそがれていたから―<br /><br /><br /><a href="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19b.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-15.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/19b.jpg" alt="19b.jpg" border="0" width="410" height="307" /></a><br /><br /><br />それに、遺跡もみえる。きっとここが、アフタラ。<br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>アルメニア放浪</dc:subject>
<dc:date>2009-10-11T19:46:07+09:00</dc:date>
<dc:creator>ナオカ　（暴走女子大生）</dc:creator>
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<title>ウジャン村</title>
<description> ８月１７日　ウジャン村　アシュトラットからバスをのりついで３０分。ウジャン村に到着。っていうか皆さん、こんなこと言ってもあたりまえだろって言われちゃうかも知れないんですけど、村って全員知り合いなんですね。。。村に到着すると、ちかくのベンチにこしかけていたおじさんも、こどもたちも、みんなシーダ・エギーシェヴナにうやうやしく挨拶する。で、後ろの小汚いガイジンにびびる･･･様子はみせず、むしろウケている。
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<![CDATA[ <br /><a href="http://blog-imgs-41.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/18a.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-41.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/18a.jpg" alt="18a.jpg" border="0" width="384" height="512" /></a><br />８月１７日　ウジャン村　<br /><br /><br /><br />アシュトラットからバスをのりついで３０分。ウジャン村に到着。<br /><br /><br /><br />っていうか皆さん、こんなこと言ってもあたりまえだろって言われちゃうかも知れないんですけど、<br /><br /><span style="font-size:large;"><strong>村って全員知り合いなんですね。。。</strong></span><br /><br /><br /><br />村に到着すると、ちかくのベンチにこしかけていたおじさんも、こどもたちも、<br />みんなシーダ・エギーシェヴナにうやうやしく挨拶する。<br /><br />で、後ろの小汚いガイジンにびびる･･･<strong>様子はみせず、</strong><br /><br /><strong><span style="font-size:large;">むしろウケている。</span></strong><br /><br /><br />「君日本からきたのかい！？<br /><br />　いいねー　<strong>まぁコーヒーでも飲んでいきなさい。（定番）</strong>」<br /><br /><br /><br /><strong><span style="font-size:large;">いやいや、シーダさんの家に招待される途中ですから！</span></strong><br /><br /><br /><br /><a href="http://blog-imgs-41.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/18b.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-41.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/18b.jpg" alt="18b.jpg" border="0" width="512" height="384" /></a><br /><br /><br />アルメニアのお墓。土地代に糸目をつけていない感じで設計されています。<br />この２つの写真からもわかるように、<br />村に入ると果樹でいっぱいの緑だけれども、村のまわりは岩だらけの茶色なんですね。<br /><br /><br />もちろん、アルメニア全土がこういう風景ではないことは、<br />北部のアフタラや、東部のナゴルノカラバフなど緑の多い山岳部や<br />天候のうつろうセヴァン湖半で明らかになったのですが、<br /><br />このときの私は、アルメニアがどういう風土の土地なのかまだ何もわからず<br />この山をずっと越えた先のグルジアも、こんな色の土をしていて、<br />田舎はこんなに穏やかでるのかなぁなんて<br />ちょっと考えてしまったわけです。<br /><br /><br /><br /><a href="http://blog-imgs-41.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/18c.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-41.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/18c.jpg" alt="18c.jpg" border="0" width="512" height="384" /></a><br /><br />これはシーダさんが羊の原毛をたたいているところ。<br />金属でできた２又の杖のようなものでたたくと糸の向きがそろうんだとかなんだとか。<br />調べたんですけど　刈り取り→洗濯→カーディング→･･･というプロセスの中の<br />カーディングの一歩手前だと思われます。<br /><br />でも私のたたき方が下手だったために<br /><strong>叩いてもくしゃみでるだけだった</strong>･･･結局何のプロセスだったんだろう？<br /><br /><br /><br /><a href="http://blog-imgs-41.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/18d.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-41.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/18d.jpg" alt="18d.jpg" border="0" width="512" height="384" /></a><br /><br /><br />シーダさんのおうち･･･の入り口で　スイカ割りを命じられているリョーシャ。<br /><br />この日のお昼ご飯は　すいか　でした。　<br /><br /><br /><br />「ぶどうが良く実ってますね！まだ青いんですか？<br />エチミアジンの教会でみんながぶどうを買っていたから、てっきりもうシーズンなのかと。」<br /><br />「そうね、シーズンだけど、あなたがエチミアジンにいたのは１７日じゃない？」<br /><br />「そうです。」<br /><br />「それはね、ぶどうの日だったのよ。キリスト教の行事なんだけどね、<br />ぶどうを神様にささげて、そのあと食べるの。」<br /><br />なるほど！あの人の多さもそのためか！<br /><br /><br /><br /><strong>･･･ってことはエチミアジン以外いくトコが無いとかいうわけではなかったんですね爆</strong><br /><br /><br /><br /><a href="http://blog-imgs-41.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/18e.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-41.fc2.com/k/e/e/keepupwithrussia/18e.jpg" alt="18e.jpg" border="0" width="307" height="410" /></a><br /><br />謎も解決したことだし、一宿一飯の恩義に報いるべく<br />おひるを食べた後はきゅうりの収穫（初日を思い出す･･･）と、<br />青りんご狩り、水汲みを手伝いました。ナオカ農作業。<br /><br />水汲み、というのはいつ断水になるかわからないため、<br />まだ水が出るうちにたくさんくみ上げておいて甕にためておく作業。<br /><br />この作業をしたことで、私達に「水は買えるところで買っておかないとまずい」<br /><br />という教訓が芽生え、その後も<strong><span style="font-size:large;">大量の水を背負って移動</span></strong>することになりました。<br /><br />山岳部時代を思い出すなぁ。。。。<br /><br /><br /><br /><br />旅のはなむけにりんご、羊のミルクのチーズ、はちみつ一瓶をもらい<br />いよいよ一気に北限まで向かうぞ。<br /><br />次の目的地はバナゾールをさらに超えて、アラヴェルディ。<br /> ]]>
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<dc:date>2009-07-04T01:37:31+09:00</dc:date>
<dc:creator>ナオカ　（暴走女子大生）</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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