ロシア留学ブログ  ロシアとおいかけっこ
   ―意地でもオーラルコミュニケーション―

【ロシア連邦】ろしあ・れんぽう

世界一の面積を誇るわりに存在感が低過ぎるいちおう日本の隣国。日本では、いまだに与党は共産党で、民衆はパンを買うのに行列を作っており、シベリアにはトラしかいないと思われている。実際これらはすべて嘘だが、一方で嘘だったら良かっただろう真実も多い、らしい。

冷蔵庫の行方


モスクワ大学寮には共用冷蔵庫がありません。
というかもちろん備え付け冷蔵庫もありません笑

私とエルミーナが寮生活を始めたのが4月。
まだ雪も降っていたし、窓が閉まらなくて風を引いた(「ロシアクオリティの悲劇〜窓〜」参照)
くらいなので、二重窓の間に食料をしまってしのいでいたのですが



ついに夏が来た。


さすがに冷蔵庫を買わないとビールが冷えないスメタナを使った料理や葉もの野菜の保存が困難になってくるので、ついに寮内から中古で調達することを決意。

モスクワ大学寮は写真のとおりざっと5000人以上住んでいるので
寮内インターネット掲示板で探したらみつかるだろうと、まだなれないロシア語で

「れいぞうこ かいます。ちいさいサイズ。600ルーブリくらい。」

と書いたら、

「600ルーブリでよければ売るよ。」という


市場原理をまったく解していない値段で応答が来た。


こっちの提案した価格で売ってくるなんて、超善人かコミュニストかよっぽどありえない冷蔵庫なんだろうと覚悟してたら



意外とふつうでした。




ドアがちゃんと閉まらないこと以外は。




製品名はもちろんソヴィエト製の「パリュス」。ていうかソ連製なことからして若くても御歳16歳。高齢からくる関節の老化が原因です。

ドアが閉まらない冷蔵庫をご所有のかたはご存知かと思いますが(誰がわかるんだっていう)

こういう冷蔵庫は激しく霜がおりるんですね。
するとその霜のせいでさらにドアがしまらなくなるので、
月に一回解凍作業をしなければならないという
定期イベントつき冷蔵庫だったのであります☆

このすばらしくレトロ冷蔵庫のおかげで
私たちはロシア生活一ヶ月目にして「解凍する」という単語を覚えました。
どうもおせわになりました。m(_ _)m






そんな冷蔵庫とももうおわかれ。
帰国にむけて、この冷蔵庫の行方をどうにかしなくちゃいけません。


「冷蔵庫期間限定特別セール 留学生のみ限定400ルーブリ!!
お電話はこちらまで→」

という、すこしロシア語レベル的に向上した張り紙(笑)を廊下にしたら

ぜひ俺に売ってくれという


ロシア人からの電話が殺到。






留学生特別価格だって書いてあるだろうが!!!!


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パニック・シーズン
ここまで約9ヶ月

あっちこっち会議に旅してみたり
生意気にもロシア政治に意見してみたり
遠距離恋愛と女の子のキャリアについておしゃべりしてみたり
民主主義について議論してみたり



散々遊びまくっておりましたナオカですが



ついに時がやってまいりました。試験です。ロシア語の国家試験があと5日後にせまっているのです。

おしゃべり大好きなナオカ、会話にはわりと自信があるのですが、筆記および文法となると、いつも馬鹿話ばかりしてもりあがっているロシア人が私の作文をみて絶句するくらい間違いが多い。こればっかりはなかなか直んなかったな・・・日本の先生たちごめんなさい><

というわけであと5日以内に文法を完璧にしなくちゃいけないんだけど
幸いモスクワ大学の一般学生たちも試験シーズンなので
みんなで一緒に切羽詰ってます笑

大学全体がパニックですw


そとはおひさまぽかぽかでいい天気(ただしマイナス15度)だけど
ぶらぶらしているわけにもいかないし、でも気晴らしはしたいし、ということで
この切迫感を開放してくれそうなズーをさそって食堂でお昼をとることにしたら




なんとズーが一番切羽詰っていた。



いつもは

「プリヴェット ナオカ!今日もいいお天気(−15℃)ね!!」とか

「昨日わたしこんな映画みたんだけどすごくおもしろくって・・・」とか

「ねえ今度こんな展覧会があるらしいんだけど、興味ない?」とか


人生愛してます!ってオーラまんまんの賢くて可愛くてすごく素敵なお嬢さんなのですが


今日だけはは彼女の賢さ:可愛さの比が10:1くらいになっており、



正直、怖かった。。。



「ねえ、ズー。今日はずいぶん早口でしゃべるね。朝からずっと勉強してたの?」


「ううん。部屋の片付けとか、荷物作りとか。そろそろ始めないといけないから、帰国の準備。写真も現像してできれば厳選したものだけあつめてノートみたいなのにまとめたいのよね、それもやらなきゃだし、あとダンボールを手に入れなきゃ。市場でもらってくるのが一番かしら。ところで論文の資料集めに昨日本屋さんに行ったんだけど、なんだかついてないくらい飼料が少なかったわ、ほかのところも見てみないと。大学の図書館は今日あたりから動き始めたかな、ナオカ知らない?」

とこのへんまで一息に全部しゃべった後、
ちょっと油の多いボルシチのうつわにスプーンをおいて、あらためて私の方を見つめて


「ねえナオカ、わたしロシアから離れたくないって思う一方で、

いますぐにでも明日のスロバキア行きのチケットを駅に買いに走ってしまいそうな

そんな気持ちなのよ。わかる?」

と言った。





うん、わかるよズー。



1週間前に久しぶりに日本に帰ってみて

「なんだ、私なんかいなくっても東京はいつもどおりじゃないか」

なんて妙なことに落胆してみたりして、
それでも数日後にはいつでも私を受け入れてくれるモスクワが待っていると思えたから
まあいいや、またモスクワに帰るんだ 実はあんなに近いんだなんて
自分を励ましていたけれど

今度こそは、本帰国。




「まだこれをやってない!」

「ああ、もっとこれがしたかった!」

なんて、私ならかかるであろうと予想していたパニックに、ちょっとも陥っていない自分に驚きなのですが、一方で日本に一時帰国した際に、

「ねえ、ナスチャ!ここにはロシアのかけらもないの!日本すべてが私に、ロシアでの生活は夢だったんだよって言ってくるような気がするの!」

とナスチャに涙ながらのSOSメールをしたのもわずか2週間前の私。

もう今すぐにでも日本に帰れるような冷静さと
ロシアにもう自分の「根っこ」が生えてしまったような、そんな不思議な感覚なのです。



いつも冷静なズーさえもパニックにおちいってしまうような

「帰国」はほんとに魔物です。



まあ、あと5日間はそんな魔物に襲われることもなさそうだけど!

今週はこんな感じで勉強ライフです。

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マーシャの婚約

今度スタスと結婚することになった数学部の中のひとり、マーシャですが、


実はモスクワ生活の中で数少ない 苦手な人の中のひとり でした。



なぜ苦手かというと、



あんま私としゃべってくれない んですね。





ナオカ「あ、スタス、マーシャ、プリヴェット!」



スタス「おーナオカ!プリヴェット!!」


マーシャ「・・・プリヴェ。」



ナオカ「元気?」



マーシャ「・・・まあね。」



スタス「元気だよ。いまマーシャを駅に迎えにいってた帰りなんだ。」



ナオカ「あら、こんな遅くに。お仕事だったの?」



マーシャ「・・・まあね。」




ナオカ「お仕事楽しい?」



マーシャ「・・・まあ、仕事は仕事だし。」






・・・・・・







会話終了。










はじめは


「わたしのこときらいなのかなー」 とか


「人見知りなのかなー」 とか


「機嫌わるいのかなー」 とか



いろいろ考えてたんですが、

まあ仲のよいスタスの彼女と仲良くできないのは残念だけど

考えたってしゃあないや、と思い、まあそういう子なんだと納得しておりました。







そんなこんなで数学部と一緒にむかえた新年。



もちろんスタスもマーシャもいっしょ。




部屋で一通り騒いだ後、みんなですずめが丘まで散歩することに。



みんないいペースで飲んだので、



道路が全面路面凍結しているにもかかわらず全員千鳥足だったけど




そのへんはさすがロシア人、転ばず上手にお散歩できてます






歩いていたらたまたまその上機嫌のマーシャがとなりに来た。











・・・緊張。










すると、誰ともなくマーシャが話し始めた。




「あーあ、今年、一ヵ月後にわたし結婚するのよ。 なんて最低なんだろ!」




あれ、マーシャから話しかけてくることなんかなかったのに。




「予想してなかったの?」




ここぞとばかりに会話をはじめてみた。





「うーんなんていうか。そうね。そうなったって感じ!」





「はじめはまだ結婚したくないと思った?」





「はじめは、うっそーっておもったの。

わたしがお嫁さん!?ありえないーっって笑 でもほんと今でもありえないわー♪」




「ご両親はびっくりしなかった?」




「ママなんかしょっちゅう『ハンサムでお金持ちな人じゃなきゃだめよ!』って行ってたからショックうけたかもw うそうそ、それも冗談だってわかってたし、いまはみんな賛成よ。」



やっぱりちょっと酔って開放的になってるみたい。



「でも、ほんと、婚約おめでとう。26日だよね?いい結婚式になりますように。」




「えへ、ありがとぉ。でもね、ナオカ知ってる?



  私ね、あなたも招待することにしたの!」








・・・え?








マ、マーシャさん?いよいよ酔ってますか?







「ナオカって、なんかかっこいーよね。


日本からひとりできて、もうこんなにロシア語しゃべれるようになってさ、


ロシア文化もたくさん吸収してるし。まじかっこいーなって思ってたの。」






・・・・・・。






「しかも日本に彼氏がいるんでしょ?がんばってねv」






「マーシャ・・・。ほ、ほんとに招待してくれるの?」





だいじょうぶかこの子、酔っていま勢いで決めたんじゃなかろうかと

突然の招待に喜んでいいのか立ち止まったほうがいいのか

反応に悩んでいたら、スタスが後ろからやってきた。




「おう、そうなんだよナオカ。俺たちきめたんだ。招待するよ。



帰国の2日前になるけど、最後の一大イベントだと思ってさ


ナオカの教育のためにもいいとおもったんだ。


結婚式、来てくれるよな?」









スタス・マーシャ・・・。









学生結婚なんて、お金もかかるし人を呼ぶのも大変なのに


ながい人生のなかでほんの4ヶ月しか一緒にいられなかった


こんなわたしを招待してくれるスタスとマーシャ。





「ありがとう、私必ず行くね。二人とも、婚約おめでとう。」
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あけましておめでとうございます
さいきん大変さぼっておりまして

ご心配をおかけしました;;;



さて、ジェニフとまた一ヵ月後の再会を約束し、




12月30日、モスクワに帰ってきました!!!





ええ、クリスマスに日本にもどってきたのに


新年はモスクワで祝おうという大馬鹿者ナオカです。


ことしもよろしくお願いいたしますww








さて、モスクワの新年は結局数学部のみんなと寮でお祝いすることにしました。




stol.jpg





若者だけで用意したにもかかわらずけっこうにぎやかな食卓になってきました。

というのも「飯は女がつくるもんだろ?」というのが通例になっているロシア文化の中で



「いや、おれ、料理すきだから。」



のひとことでこの食卓のすべてを取り仕切った我らがローマ様(写真左)のおかげ。かっこいいぞ!!ちなみに彼は自身の誕生日で、両親から「粉砕機・ミキサーセット」をプレゼントされておりました。





街のお正月かざりでいっぱい、つまり町中もみの木だらけです



こんな巨大ツリーが登場したのは、旧KGB本部前。笑




elka.jpg




KGB本部の無機質感と、かわいいツリーの絶妙なハーモニーをお楽しみいただけます。







もちろんおうちにはミニツリーが登場。


ツリーよりもそのパッケージが、レトロですごくかわいいので思わず激写しました≧▽≦

パッケージによると、63年製。この色合いがたまらない。


upakobka.jpg












ところで以前もお伝えしましたが、



ロシアではお正月に







サンタクロースがきます!!!!!



クリスマスには来ません!!!!!!なぜだ!!!








こんなのが来ます↓

image502.jpg






なので、ツリーの登場にあわせて街の偉人たちもこんな姿に。





ded moroz






たのしそうですね、将軍・・・。











そして年の越し方ですが

00時00分の数分前に、ロシア人がテレビの前に集まるのは

ゆくとしくるとしを見るためではなく、



プーチンの演説を聴くためです★





毎年大統領が一年を総括しつつ、来年もがんばりましょう的な、

とくに内容に強い印象のないスピーチをして、

それが終わると同時に10秒前のカウントダウンが始まるため

とりあえずみんなプーチンを見ながら、00時の祝杯のために

シャンパンを注ぎあったりするのです。ていうかみんな演説聴いてない?w




今年人気の終わるプーチンの最後の演説を眺め、

ロシアだらけだった2007年を見送り


2008年1月1日00時00分の大花火にむかって


みんなで大声で国家を歌って、2008年の幕開けとしました。




そんなわけで2008年、ロシア生活もあと一ヶ月となりましたが

今年もよろしくお願いいたします☆☆



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