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わたしたちにいらないもの
※注

この日記は2007年末に書いたらしいのですが、

なぜか公表されずに残っていたのを発見したのでのせます。

しかも内容 熱い ですw





「わたしたちにいらないもの」















「なあナオカ、新聞には今回の選挙(07ロシア下院選)をヨーロッパ人がすごく非難してるって書いてあったんだけど、本当か?ナオカは俺たちの選挙がなにか間違ってたと思う?」


よっぱらってるんだか真剣なんだか、妙にこぶしのまわった口調でスタスが私に聞いてきた。このスタスも来月には結婚するのかぁ・・・。



この日はドロン21歳の誕生日会にみんなであつまって飲んでたんですけど

4時くらいから始まって

8時くらいには数人がダウンして(含ドロンw)

12時くらいに数人が帰って、倒れてた数人が意識を取り戻し

夜中の3時くらいまでおしゃべりをした、という

典型的なヴェチェリンカ(パーティー)の過ごし方でした。






「さあね、私はプロじゃないし、国際選挙監視員でもないし。私たちの選挙スタイルとは大きく違うところがいくつかあったことはもう話したと思うけど、それは問題じゃないでしょ。とはいえダゲスタンの投票率が97%超えとか、リョーシャが2回投票しちゃった件とか、そういうのは私たちの周りにだけおこったんじゃないことは確かだよね、ロシア全土で考えればもっと多かったはず。問題があるとすればそれは選挙法ではなくて、そういうモラルの面だと思うな。」


「アメリカ人のやつらも監視に来たのか?」


「ううん。結局アメリカのほうから招待を断ったんだよ。まったくけんか売ってるよね笑。」


「俺はな、現政権が気に食わない。今の官僚が気に食わない。あいつら何にもしてないじゃないか。パンの値段は上がってるし、牛乳の値段も上がってるし。だからおれは共産党に投票したんだ。俺は共産主義者じゃないけど、それ以外の野党がカスだからな。」


「うーん、なにもしてないから気に食わないか、イロイロしてるから気に食わないかは議論の余地がありそうだなぁ・・・。ロシア政治全体に関して欧米が口をそろえて―日本のマスコミもだけど―非難してるのは「ロシア人の間に政治モラルがない」っていう点だよ。政治モラルといっても伝統や文化とも密接に関連してるから、民族気質ともいえると思う。だからこそそこをヨーロッパ人がいくら批判しても、ロシア人にはちっとも響かないだろうね、まあ自分が一番知ってると思うけど。ロシアに民主主義をもたらすなら内側からかえなきゃ。」


5秒ほどの沈黙が続いたあと、リョーシャ(2回投票していない方)が口を開いた。



「ねえナオシャ、民主主義って何さ。」




「すっっっっっごく短く言うと国民の意見が最も政治に反映されやすくなるような政治システムのことだよ。」









「ふーん、要するにさ、共産主義と同じだろ?










(・◇・)








「りょ、リョーシャ君?なんでそう思うの?」




「ようするに両方ともただのスローガンだろ。みんなが幸せに暮らせる世界にしましょう、みんなの意見を反映させましょう、平等で公平な発展の機会をあたえましょうって。しょせんたわごとだよ、ただの幻想だ。」


「共産主義も民主主義も政治体系の目標であるという点ではそのとおりだと思うけど・・・。でも民主主義が何に特化されているかというと、個人の自由が非常に尊重されているという点にあるのよ。」


「で、いまは何をしようが、国家のものを自分のものにしようが、税金ふんだくろうが、卒業証書をカネで買おうが個人の自由ってわけだ。」



「それはちがうでしょ。個人の自由は社会の平安を壊さないよう制限されているでしょ。そのためにあるのが法律で、自由を主張するのが憲法なの、基本的には。ねえ、民主主義に不満があるみたいだけど、それなら社会に政治的目標が不必要だと思うの?」


「俺はそうはいってないよ。ただ民主主義なんて屑(otstoi)だって言ってるんだ。」



「何それ、あんた民主主義を掲げて個人の自由を得ようとしてる人たちをけなすわけ?あんた自身は個人の自由なんてどうでもいいわけ?」







「ナオーカ!!!お前さっきから何たわごといってんだよ!!」





「何よ!(chevo!?)」







「考えてみろよ、ソ連が崩壊した時、

ほんの数日前まで共産主義万歳!共産主義万歳!っていってた奴らが

ころっと手のひらかえて民主主義万歳!!なんて叫びだしたんだぜ!?

わかるか!?それですぐに、その“民主主義者”達が今後は

自由経済だなんだとかいって国家財産を私有化し始めやがった。

大金抱えて議会に乗り込んで、

こんどは権力まで手に入れようとしやがるやつらがごろごろいるんだ。

その間ヨーロッパ諸国はロシアが民主化されたなんていって

手のひらたたいて祝福してたんだぜ?


何だよこれ、これが自由か!?



答えろよ、これが民主主義か!?」











リョーシャはわたしを睨んでいた。スタスはため息をついた後もうひとくちビールを飲み干した。コーリャは指をいじくりまわして下を向いていた。ナスチャはもう寝てしまったドロンの頭をさすりながら、無関心そうに私たちを見ていた。わたしは、睨み返すのがとてもつらかった。









「民主主義なんかいらない。平和に(spokoino)生きたいだけなのに。


みんなが権力を欲しがってる。いったいどうすればいいんだ。」









最後にこう言ったのは誰の言葉だっただろうか。

リョーシャか、スタスか、それとも私だっただろうか。

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